勅使川原 正代 個展





13年ぶりの個展                       絵画部・顧問  勅使河原 正代


 2015年10月21日から27日迄、高崎高島屋のアートギャラリーで個展をさせていただきました。

 実に13年振りの個展になります。三年前に流形美術会の会長を辞して、心身共に楽になった時に高島屋さんの個展の話が持ち上がったのです。
個展といえば銀座七丁目のギャラリーモテキで三度目の個展をしたのを最後に、もう十年近く考えられずに過ごしてきました。
九年間会長を務めている間、申請文、報告文、会議資料等を一人で作っていたので(会計だけは大河原さんが決算表、予算案をしっかり
作ってくださいましたが)休む暇なく会務に追われていたので、考えられずに過ごしてきたのです。

 いざ二年足らずに作品をどう揃えるのか?作品のテーマをどうするか?と考えたのですが、いつも制作の時にテーマにしている光陰
(光陰矢の如しの光陰)にして、花にも光陰のテーマを重ねて、数点描くことにしました。流形で発表した百二十号の「日の出のキャニオン」、
「昼のキャニオン」、「夕焼けキャニオン」の三枚を正面の壁へ、右の壁にはキャニオンのイメージ構成のものを{十号から三十号)並べ、左の
壁にはキャニオンに交ぜて花の小品を数点飾りました。

 

アートギャラリー入口                        アートギャラリー入口を見る

白紙の気持ちで一週間自分の絵の中に居たのですが、三つの公立美術館の館長様や、県美術会の会長さん始め、沢山の先輩、後輩の方々がおいで下さり、
中高大の同窓生の方々が加わり、一週間で四百三名のご来場を得て盛会裏に終えることが出来ました。と云っても十三年前と同じ値付けにしたので
高島屋さんとしては成功と云えたのかどうか分かりません。

久しぶりの個展は、いろいろな立場から気を使っていかなければならないものと思わされました。
ご来場下さった方々に心からお礼申し上げます。